先月、Engineers in VOYAGE を読みました。VOYAGE GROUP のエンジニアのインタビューをまとめた本です。
Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たちwww.lambdanote.com
内容が生々しいという噂が気になって読んでみました。確かに生々しかったです。
大小さまざまな問題があって、個人としてチームとして組織としてそれらにどう向き合うか、ビジネスやプロダクトの方向性をどうするのか、いろいろな迷いや葛藤の中で日々戦っているエンジニアの話です。
なんだか読んでて勇気が出ました。みんなすごい頑張ってるんだなぁって。
「はじめに」に書いてある通り、読むひとがそれぞれの立場で共感できる本です。どこかに刺さるキーワードや一文があると思います。個人的には5章の旧システムの話があるあるでグッと来ました。その他、興味深った一文を抜粋します。
- 同じ目的を共有するチーム間で「依頼」が発生するのは本意ではない
- 最初はよかれと思って導入したものがアンチパターンになる
- 重要なのは切り戻しできるかどうか
- 葬りで問題の分母を減らす
- 「事業葬り」「機能葬り」「コード葬り」
- 部屋のドアノブを回すと風呂の底が抜ける
- データベース設計の意図を辿れるようにする
- 実装から距離をとってテストを書くことで独立性を保つ
- 自分たちの予測モデルの存在が将来の予測を陳腐化させる