以前、ふと思ったことを書いておく。
プロダクトの開発で、「手戻り」を気にする人がたまにいる気がする。もちろん、手戻りが起きないように考慮するのは大事なんだけど、それを意識しすぎて考え込んでしまってなかなか前に進めない人がいる。たしかに、実装やテストの段階で仕様変更や設計の見直しが発生すると、それまでに費やした時間が無駄になるように思うのかもしれない。
とはいえ、その時点では限られた情報や前提知識をもとに決断することもある。なので、最初の段階からあれこれ想定しようとしても限界があるし、考え過ぎて前に進めなくなるのもやっぱりもったいない。
実際、前に進むことで初めて見えてくるものや分かることも多いし、それをもとに軌道修正することもわりとよくある。ようするに、そこで生じたのは「手戻り」ではなく「気付き」や「学習」なんだと思う。
「手戻り」というとネガティブな感じがするけど、「気付き」や「学習」と捉えるとポジティブになるし、アジャイル感がある。
軌道修正を繰り返しながらでも、とにかく前に進むことで何かに辿り着けるはず。ずっと考えているだけではその場で足踏みしているだけになってしまう。足踏みしていても方向性が合うことはあるかもしれないけど、前に進まない限りは何にも辿り着けない。
現場からは以上です。